【約370年前に誕生した「さくら湯」日本の伝統工法により木造温泉として復活】
今から約370年前に誕生した「さくら湯」。当初は細川藩の御殿湯として、明治以降は市営温泉へと姿を変え、山鹿市民に愛されてきました。 一度は惜しまれながらも取り壊されたさくら湯でしたが、平成24年秋、日本の伝統工法により木造温泉として復活。やわらかな湯と、歴史が織り成す重厚な雰囲気を楽しむことができます。
現在の山鹿市は、江戸時代に細川藩の参勤交代路として熊本と小倉を結んだ豊前街道の要所でした。また、温泉宿が多く、宿場町として大変賑わったそうです。
大いに繁栄した山鹿には、もうひとつの顔がありました。それが、菊池川の水運を利用した“米の集散地”です。そのため、山鹿には「米」を扱ったり、原料とする商売が多かったとか。当時の目抜き通りである豊前街道沿いには、今でも酒蔵や味噌蔵、米蔵を改造したギャラリーなどが残り、往時の面影をしのばせています。
『 JAPAN 2011 [山鹿/熊本]』
『自転車温泉巡り#41 山鹿温泉【Japanese Onsen】』