周囲の庭園は、4区画に区分された正方形(チャハルバーグ形式)の庭園で、ペルシア伝統が色濃く反映された建築様式は、それまでのヒンドゥー建築やイスラーム建築にはない優美な姿が特徴。
中央の二重ドーム構造に、赤砂岩に白大理石をはめ込む様式は、その後のタージ・マハルを例とするムガル建築のモデルとされ、主要ないくつかの建築技術に影響を与えた技術革新は、タージ・マハルの建設で最高潮に達しています。
最愛の妻に捧げた霊廟タージ・マハルが建つ100年前にも、インドでは配偶者の死を悲しむ王族の物語が残る霊廟があります。それが、インドの首都デリーの中心部東南端のプラーナ・キラーの南に建つ「デリーのフマユーン廟」です。
「デリーのフマユーン廟」はムガル帝国の第2代皇帝フマユーン霊廟と庭園から構成されるインドの世界遺産です。フマユーン霊廟はその名のとおり、ムガル帝国第2代皇帝フマーユーンの遺体が眠る霊廟。
典型的な庭園霊廟で、庭園も建物も左右対称の「庭園の中の廟」といわれる、インド初のムガール様式の霊廟として、1983年にユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されました。
タージ・マハル《新世界の七不思議》・ユネスコ公認であるかのように誤解を招く表現を使用していたことに対する批判もあり、最終結果の発表に先立つ2007年6月20日、ユネスコは、「新・世界七不思議」が世界遺産やユネスコとなんら関係ないと声明を発表した。新・世界の七不思議については、幾度も支援依頼を受けたが、協力しないと決められた。
『世界遺産フマユーン廟 デリー インド』
『インド 世界遺産 タージマハル 2012』