【第17位 アメリカ・アンテロープ・キャニオン】
自然界の脅威が生み出した 美しい造形の岩壁
「ザ・ビーム」と呼ばれる一定の時間にしか見られない神秘的な光線と鉄砲水などにより削られた岩の独特な形。
先住民がこの地につけた名前は「水が岩を流れる場所」。
現在もときおり鉄砲水などが流れ込むことがあり、削られた岩は形を変え続けている。光と水か創り出した自然の舞台で、あなたは何を感じるだろうか。
アンテロープ・キャニオン(英名: Antelope Canyon、「レイヨウの渓谷」)は、アメリカ合衆国アリゾナ州ページ(Page, Arizona)近郊の、ナバホ族の土地に位置する渓谷。
アメリカ南西部では、最も写真撮影され多くの人々が訪れるスロット・キャニオン(幅の狭い渓谷)である。
アンテロープ・キャニオンは2つの岩層から成り、個々にアッパー・アンテロープ・キャニオンとロウワー・アンテロープ・キャニオンと名づけられている。
アンテロープ・キャニオンは他のスロット・キャニオンと同じく、周囲の砂岩(ここではナバホ砂岩)の侵食によりできた何百年にも及ぶ地層を形成しており、これは主として鉄砲水のほか、風成の侵食によるものである。
特にモンスーンの時期に降る雨水はアンテロープ・キャニオンの一部である谷間を流れ、より狭い通路を流れるにつれ水は加速して砂を拾いあげる。
その後長い時間をかけて通路が侵食されると、狭い通路は更に広くなり岩の鋭さはより滑らかにされて、岩の「流れる」ような特徴を形作る。
こうして独特の岩の通路が、長い時間をかけ完成された。