【第21位 インドネシア・タナロット寺院】
海に浮かぶ寺院
インドネシア・バリ島にあるタナロット寺院はビーチから半分陸続きの岩の塊の上に建てられています。
少し離れたところから見ると海に突き出た岬の先を切り取ったような姿。
ここでの撮影はサンセットタイムに限ります。
海に沈んでいく夕日、雲の状態によってオレンジ色や紫色に染まる空、それを映す暗い色の海、そしてタナロットはシルエットとして浮かび上がります。
サンセットスポットとして有名となり、毎日多くの人が訪れる夕方以降のタナロット寺院では、さまざまなバリの伝統的な舞踊や祭事が行われている様子も見ることもできます。
夕焼けに染まる寺院で憑りつかれたように叫び踊り続けるケチャの様子もまたフォトジェニックです。
タナロット寺院(Pura Tanah Lot)は、バリ島中部タバナン県の海沿いにあるヒンドゥー教寺院です。
寺院は海の中に船のように浮かぶ大きな岩の上に立ち、インド洋に沈む夕日をバックにシルエットで浮かぶ寺院の姿は、多くのガイドブックや雑誌などで取り上げられている、定番の観光スポットです。
岩の上の寺院内部には観光客は入れませんが、潮が引いていれば、寺院の立つ岩場まで行くことは可能で、岩の下には聖水が湧く和泉があり、ヒンドゥー教徒でなくても、お祈りをすることが出来ます。
この寺院の建立は、16世紀、ジャワの高僧ニラルタがこの地を訪れた時に、海に浮かぶ岩島の美しさに心を惹かれ、村人に寺院の建立を薦めたのがきっかけと言われています。
タナロット寺院観光は、夕暮れ時がベストでしょう。南国バリ島は一年を通じて日没の時間があまり変わらず、夕方6時から6時半ごろ。
素晴らしいサンセットを見るのなら、夕方5時には、寺院の入り口に到着していたいところです。
寺院に向かう参道には、たくさんのお土産物屋さんやカフェ、レストランが並んでいますが、ぜひ試していただきたいのが、タナロット名物のクレポン。
クレポンはパンダンハルムという植物で色を付けたお餅でグラメラ(椰子砂糖シロップ)を包み、ココナッツフレークを掛けた素朴なお菓子で、一口噛むと中から甘いグラメラが飛び出し、甘く懐かしい味がします。