【第22位 スイス・マッターホルン】
悪魔や亡霊の棲家、人の侵入を妨げ続けた山
マッターホルンはスイスとイタリアの境目にそびえる標高4,478mの山です。アルプス山脈の一部で、山登りを楽しむ人も、ふもとから景色を臨む人も両方が楽しめる山でもあります。
しかし、以前、マッターホルンは悪魔や亡霊が棲みついている山として人々に恐れられており、真実かどうか定かではありませんが実際にそういったものを目撃したという逸話も残っています。
また、ふもとの湖の湖面に映るマッターホルンは「逆さマッターホルン」として有名です。
マッターホルン(独: Matterhorn)は、アルプス山脈に属する標高4,478mの山である。イタリア語では「チェルヴィーノ」(Cervino、「鹿の角」の意)、フランス語では「セルヴァン」(Cervin)である。
山頂にはスイスとイタリアの国境が通り、麓の町はスイス側にツェルマット、イタリア側にブレイユ=チェルヴィニアがある。
マッターホルンという名称は、ドイツ語で牧草地を表す「matt」と、山頂を表す「horn」に由来している。
山体はピラミッド型で4つの斜面があり、東壁の落差は1,000 m、北・南・西壁はそれぞれ1,200 m・1,350 m・1,400 mほどである。
東壁と北壁がツェルマットから見える。
傾斜が激しい斜面では氷雪はわずかに残るのみである。
雪は雪崩を起こして滑り落ち、場所によっては氷河を造り出す。
マッターホルンの切り立った北壁は、アイガーおよびグランド・ジョラスと合わせ三大北壁と呼ばれる。
基部は堆積岩であるが山体は片麻岩で形成されている。
パンゲア大陸が分裂し始めた2億年前にゴンドワナ大陸のアフリカ部分として残ったアプーリア・プレートが、1億年前に同大陸から分離しヨーロッパ大陸へ移動して乗り上げた、ナッペと言われる地質構造を示す。
山容はその後の氷河の作用で形成されたもので、こういった地形は氷食尖峰と呼ばれる。