【第32位 トルクメニスタン・燃え続ける炎の絶景・地獄の門】
地獄の門 閻魔様に会えるかも!?
中央アジア南西部にあるトルクメニスタンは、国土の85%が砂漠という国であり、いまだ謎が多い国でもあります。
ソ連から独立後は独裁政権に近い政治が行われ、言論統制も行われています。しかし治安は良く、天然ガスで豊かな国という面もあるのです。
そんなトルクメニスタンのダルヴァザという街に、地獄の門という大穴があります。
掘削事故によって空いた巨大な穴からは絶えずガスが噴き出し、それを止めるためにやむなく点火したのです。
しかしどれだけの天然ガスが埋蔵されているかもわからず、いつまで燃え続けるのかも不明な大穴は、まさに地獄への門のように見えます。
砂漠をひたすら進むと、ぼんやりと炎のオレンジ色が見えてきます。やがてそれは轟音と熱風に変わります。
そして、足元に口を開ける地獄の門を目にしたとき、人々はこの世の終わりすら感じるのです。
事故によってできたとはいえ、いまもなお燃え続ける炎の絶景は、ここにしかないと言えるでしょう。
天然ガスが40年以上燃え続けている巨大なクレーターで世界でも極めて珍しい観光スポットです。
特に真夜中から早朝にかけての炎は圧巻で感動的まさに地獄の門という名がピッタリの大迫力です。
1971年に地質学者がボーリング調査をした際に天然ガスに満ちた洞窟を偶然発見し、調査の過程で落盤事故が起き巨大な洞窟が姿を現しました。
その後、洞窟から高濃度の有毒ガスが噴出していることが判明し、その放出を食い止めるため点火することになりました。
現時点ではこの天然ガスの燃焼を食い止めることは困難で、天然ガスの埋蔵量自体が不明なため、今後いつまで燃え続けるのかも不明だといいます。