【第36位 トルコ・ヒエラポリス-パムッカレ】
ローマ時代の温泉郷
トルコ西部デニズリ県に広がる石灰華段丘。ヒエラポリス遺跡とともに複合世界遺産に登録されている。
パムッカレとは「綿の宮殿」というトルコ語。
綿花の一大産地であったことに由来している。
地下熱で温められ湧き出た温水中から炭酸カルシウムが沈殿し、純白のような景観を作りだしている。
そのパムッカレの一番上にあるのが、ヒエラポリス遺跡。
ローマ帝国の温泉保養地として栄えたが、1354年の大地震で完全に廃墟と化した。
その雪のように白い棚田の奇観は、古くから綿の名産地だったことからパムッカレ(綿の城)と呼ばれます。
炭酸カルシウムを含んだ温泉が山肌を流れ落ち、長い年月をかけて沈積してできた100以上もの石灰棚が、昼間は空の色を反射して青く輝き、落日の頃には茜色に染まります。
日本と同様に火山国であるトルコは随所に温泉が湧出。
温泉好きの国民が多いのも、日本と似通っています。
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以前は入浴できたパムッカレも、現在は景観保護のため入場が制限。
それでも裸足になって石灰棚を歩いたり、流れる温泉に足を浸せば、素肌を通して世界遺産の温泉を感じることができます。
パムッカレ・テルメルの温泉プールの底にはローマ時代の遺跡が沈み、石柱に腰を掛け温泉に浸かれば、パムッカレの絶景を眺めながら温泉を愉しんだローマ皇帝や、温泉に癒しを求めた古代の人々がどこか近い存在に感じられます。