【第72位 イギリス・ ストーンヘンジ】
1万年にわたって人類が築き続けた複合遺跡
ストーンヘンジ(Stonehenge)は、ロンドンから西に約200kmのイギリス南部・ソールズベリーから北西に13km程に位置する環状列石(ストーンサークル)のこと。
世界文化遺産として1986年に登録された。2008年には範囲を変更して登録された。
イギリス南部ソールズベリーの平野に忽然と現れる巨石建造物。
その存在の不思議を、中世の人々はアーサー王物語に出てくる魔術師の所業と信じていたのだとか。
損傷が激しく、往時の姿を想像するのは困難ですが、古代人の偉大なる業績の一つであることは間違いなく、近郊のエーヴベリーとともに先史時代の文明を象徴する貴重な遺構といえます。
紀元前3000〜前1500年頃、3つの年代を経て造営されたと考えられるストーンヘンジ。
最大で50トンにもなるサーセンストーン(珪質砂岩)は、約30km離れたマールバラ・ダウンズからコロとテコを使って運び出されたもの。
立石と横石はほぞ穴に突起をかませる方法で固定され、横石同士は溝で繋ぎ合わされています。
その内側の同心円状に並べられた82個あったと見られるブルーストーン(玄武岩)はさらに古く、サウスウェールズのプレセリの丘からはるばる運ばれたと考えられています。
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年代や建造方法については次第に解明されつつありますが、このストーンサークルが造られた目的は依然として謎のまま。
ケルト民族によるドルイド教の祭祀場説に始まって、天文台説、王の墳墓説、果てはUFOの発着場説まで諸説あります。
現在では、ヒールストーンと呼ばれる石が夏至の日の出の方向と一致していることから、太陽崇拝に関係するという説、あるいは埋葬場所という説が有力となっています。