【第78位 トルコ・カッパドキア】
想像をはるかに超えた類まれな自然の驚異
カッパドキアはトルコの中央アナトリアの歴史的地域、あるいはアンカラの南東にあるアナトリア高原の火山によってできた大地をいう。
古代の地理においてCappadocia (「美しい馬の地」を意味するペルシア語:Katpatukに由来、トルコ語:Kapadokya、ギリシア語:Καππαδοκία)は、小アジア(現代のトルコ)の広大な内陸地域を指した。
ヘロドトスの時代には、「カッパドキア人」がタウロス山脈から黒海)までの全域をなしていた。
この意味でのカッパドキアは、南ではタウロス山脈と、東ではユーフラテス川と、北はポントス地方(黒海沿岸部)と、西はおよそトゥズ湖と境界を接していた。
だが、その境界を正確に定義することは不可能である。
その国の多少とも詳細な記録を記したただ一人の古代の著述家ストラボンは、その大きさを非常に誇張したが、現在は長さ約250マイル、幅150マイル以下の範囲だったと考えられている。
渡す限りに広がる奇妙な形の岩、岩、岩…。
アナトリア高原中央部、南北約50kmにわたってさまざまな見どころが点在するカッパドキアは、トルコ屈指の観光スポットとして絶大な人気を集めています。
世界に類を見ない奇岩群は、火山の噴火により堆積した凝灰岩や溶岩層が長い年月をかけて浸食されてできたもの。
エセンテペにある「3姉妹の岩」、パシャバーの「妖精の煙突」、デヴレントの「らくだ岩」は、絵はがきなどでもおなじみの風景です。
4〜11世紀にかけて敬虔なキリスト教徒が造った岩窟教会が集まるギョレメの谷には、30以上の教会がギョレメ博物館として保存・公開されており、内部の鮮やかなフレスコ画が見事。
要塞のあったウチヒサールは、岩をくり抜いた住居が密集し、SF映画に登場してもおかしくない奇観。
頂上からは360度のパノラマが見渡せ、まるで違う星に舞い降りたような錯覚を覚えます。