【第91位 南アフリカ・テーブルマウンテン】
アフリカ大陸の最南端
テーブルマウンテン(Table Mountain)、と言えば南アフリカを代表するランドマークとして国際的にも広く知られていますが、ここには思わず息を呑むほどの絶景や自然との触れ合いが体験できるハイキングコースが数多く存在することを知る人は多くありません。
マザーシティーと呼ばれるケープタウンの中心にそびえ立つテーブルマウンテンはトレッキング愛好家の楽園でもあり、新・世界の自然七不思議のひとつとして興味深い事実も数多く存在しています。
ロープウェーで山頂へ登るとケープタウンの景色が一望できるテーブルマウンテンは、湾の近くにそびえ立つ単なる岩山ではありません。
ここは自然をこよなく愛する人にとって、遺産とも呼べるほど貴重な自然との出会いを体験できる自然保護区に指定されているのです。
アフリカ大陸の南端に位置するテーブルマウンテン国立公園(Table Mountain National Park)は、北はシグナルヒル(Signal Hill)から南はケープポイント(Cape Point)まで連なる山脈に加え、ケープ半島の海岸線から海にまで広がる一帯までをも含んでいます。
この広大な敷地は、ここでしか見ることができない南アフリカ固有種をはじめ、豊かな植物多様性が残されていることからユネスコの世界自然遺産に登録されており、国際的にもその希少性が認められています。
この広大な公園にあるケープポイント(Cape Point)、ペンギンでお馴染みのボルダーズビーチ、カーステンボッシュ国立植物園(Kirstenbosch National Botanical Garden)、シルバーマイン(Silvermine)をはじめとしたほとんどの人気スポットへは、少額の保全料を払うだけで、ほぼ自由にアクセスできます。
1929年に完成したテーブルマウンテンのロ―プウェーは、頂上まで歩いて登るのが大変だったことから、ノルウェー人のエンジニアTrygve Stromsoeがケープタウン市へ提案したもの。
開通以来、延べ2,200万人以上をテーブルマウンテンの山頂へ運んでいます。
そして1997年10月には新型ロープウェーが導入され、全面改修の後に運行が再開されました。
ロープウェーの頂上駅にはレストランとショップ、そして山頂を散策するための散歩道が設けられています。
ここを訪ねる際には忘れずにカメラを用意して、頂上からの風景など、とっておきの写真を記録に収めておきましょう。
ハイキングコースは、山のキャンプスベイ(Camps Bay)側に数多く整備されているのに加えて、カーステンボッシュ国立植物園やケープタウンの街の中心からも設けられています。
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テーブルマウンテンを冒険家の楽園と呼ぶのは決して誇張ではありません。
ここでは散策、山登り、アブセイルなど体力や経験値に応じて様々なアクティビティが用意されています。
ただし、山がとてもおとなしく見える日であっても油断は大敵。常に万全の準備と十分な対策を整えておくことを心がけてください。
天候の急激な変化に備えて、ハイキングは必ずグループで出かけ、十分な飲料水と暖かい服装を用意しておくこと。
また、ガイドを手配するか経験豊富なハイカーに同行してもらえば一層安心してハイキングを満喫できます。