【番外 101 エジプト・アスワンのナイル川】
ナイル川の恵み豊かな交易の地、アスワン
アスワン(Aswan)、もしくはシエネ(Syene)は、エジプト南部、ヌビア地方の都市で、アスワン県の県都。
エジプトの国家の一大事業であったアスワン・ハイ・ダムの近く。
市内には、アガサ・クリスティが『ナイルに死す』を執筆し、その作品の舞台となったことで知られる名門ホテル「オールド・カタラクト」がある。
フィラエ神殿は、世界遺産に登録されている。アブ・シンベルへの観光拠点でもある。
1951年~1978年にかけて、世界最少の平均降水量(0.5mm)を記録した。
エラトステネスは、この都市とアレクサンドリアとの太陽の南中高度の違いから地球の全周長を求めた。
アスワンは、古代エジプトにおいて南の辺境の町であり、スウェネト(Swenet)と呼ばれた古代都市であった。
スウェネトとは古代エジプトの言語で「交易」を意味し、エジプトの神に由来すると考えられている。
この神は、エジプトがギリシアやローマに占領された後、ギリシアにはエイレイテュイア(Eileithyia)、ローマにはルキナ(Lucina)として伝わった。
エイレイテュイア、ルキナは共に「出産(多産)の女神」を表している。
非常に雨が少なく、世界で最も乾燥した居住地の1つである。