【番外 102 タンザニア・オルドバイ峡谷】
オルドバイ峡谷 はンゴロンゴロ自然保護区周辺で2位の山・渓谷です
タンザニア北部,セレンゲティ国立公園東方にある峡谷。
200万年近く前は一帯は湖沼だったが,長い年月の間に湖水の沈殿物,付近のンゴロンゴロ山からの火山灰が堆積 (→ンゴロンゴロ噴火口 ) ,その後,川の浸食によって両側に崖が形成された。
崖の堆積物は厚いところは 100mに及び,五つの層が基盤の玄武岩の上に重なっている。
人類学的資料の宝庫として知られ,各種哺乳類や人骨の化石,旧石器時代の道具が発見された。
【旧石器時代】より
200万年前よりさらに古い人類およびその文化についてはまだ十分な調査と研究がなされていないが,エチオピアのハダールやトゥルカナ湖に流入するオモ川流域のシュングラなどからは,270万年から240万年前と推定される石器が発見されている。
これらの資料を別にすると,これまでに人類史上最古の遺跡としての確証があげられているのは同じくアフリカ東部にあるタンザニアのオルドバイ峡谷である。
この峡谷は長さ40km,深さが100~130mもあり,下部洪積世の堆積層までも谷が刻みこまれている。
オルドヴァイ(Olduvai)は、タンザニア北部のンゴロンゴロ保護区にある谷幅数百m、全長40kmにも及ぶ巨大な渓谷で、切り立った100mの崖には、火山活動により黒・白・赤の地層が形成され、水平に延々と延びている。
そこから多くの化石人骨や石器が見つかっている。
マサイ語で現地の野生サイザル植物を指すオルドパイ(Oldupai)が間違って発音されるようになったもの。
現在正しくはオルドヴァイ渓谷と呼ぶが、オルドヴァイは人類史研究上の記念すべき名称として普及している。