【安全な海外旅行のための心得5箇条】
1.現地の法律を守り、風俗や習慣を尊重すること。
当然のことですが、旅行先では、その国の法律に従って行動しなければなりません。
各国の法律は、その国にある宗教や文化等と密接に繋がっているため、日本では比較的軽い犯罪と見なされる行為であっても、国によっては信じ難いほど重い犯罪となることもあります。
旅行中は常に滞在国の法律を守り、風俗や習慣に配慮した行動をとるよう心がけましょう。
特に薬物犯罪については、近年、多くの国が取締りを強化しています。
死刑を含めた厳罰でのぞむ国も珍しくありません。
実際、日本人が旅行中に軽い気持ちで薬物に手を出し、または、知人からの依頼を断りきれず「運び屋」となったことでその後の人生を台無しにするほどの重い刑罰を科せられた例もあります。
2.危険な場所には近づかないこと、夜間の外出は控えること。
一見、安全と思われる国・地域でも特定の場所や時間帯では、危険な場合があります。
事前に渡航先の犯罪多発地域をチェックしておき、そうした場所には近づかないことが大切です。
また、不案内な外国では、夜間の外出には様々なトラブルがつきものです。
特に夜間に少人数で外出することは、場所を問わず控えることをおすすめします。
3.多額の現金、貴重品は持ち歩かないこと。
一般に、日本人観光客はお金持ちで不用心という印象が流布しています。
路上や観光スポットで日本人をターゲットにしたスリや置き引きが各地で多発しています。
犯罪者に目を付けられないためには、ひと目で旅行者と分かる身なりは避け、万が一犯罪に遭遇しても最小限の被害ですむよう、外出時には多額の現金や貴重品は持ち歩かないようにしましょう。
4.見知らぬ人を安易に信用しないこと。
日本人は外国では詐欺の格好のターゲットとされやすいです。特に個人で旅行をする若年者が、見知らぬ人から自宅に誘われたり、飲食物をすすめられ、「いかさま賭博詐欺」や「睡眠薬強盗」の被害に遭った例は少なくありません。
見知らぬ人から親しげに声をかけられても、安易に信用することは禁物です。
5.犯罪被害に遭ったら: 命が一番大事。
海外では、犯罪の多くに凶器が使用されています。
また、犯罪者はグループで犯行に及ぶことが多く、一見単独行動に見えても近くに仲間がいることがあります。
万一、強盗等に遭った際に、犯人の要求に抵抗し犯人を刺激すると、凶器による暴行を引き起こす可能性が高まるため、生命の安全を第一に考え、犯人の要求に抵抗しない態度を示すことが必要です。
盗られたものはまた購入することができ、パスポートも再発行が可能ですので、命を第一に考えて行動しましょう。