【近畿地方 和歌山 道成寺】
道成寺 (どうじょうじ)は、和歌山県日高郡日高川町にある天台宗の寺院。
新西国三十三箇所観音霊場の第五番札所です。
道成寺創建にまつわる「髪長姫伝説」(「宮子姫伝記」)や、能、歌舞伎、浄瑠璃の演目として名高い、「安珍・清姫伝説」で知られてます。
この伝説は、平安時代中期に編纂された『大日本国法華験記』にすでに見える古い話であリます。
和歌山県最古の寺、天音山道成寺は大宝元年(701年)に創建されました。
本堂など重要文化財の建造物や、国宝、文化財指定の仏像などをお祀りしています。
千手観音様は日本でも古くから信仰されてきましたが、その教えを体系的 に示したお経「千手千眼陀羅尼経」は、天平七年(735)に日本にもたらされました。
道成寺は大宝元年(701)に着工されちょうどそのころお仏像を造ろうとしていたと思われます。
講堂のご本尊として千手観音像(奈良時代・重文)がおまつりされました。
この千手観音様は、日本で最初か二番目の千手観音様で、1300年たった今も本堂に立ち続けておられます。